劇団☆新感線「蛮幽鬼」@梅芸メインホール 11/18昼、11/22昼、11/25昼

1階席上手前方、2階席やや上手前方、1階席下手前方と良い具合にばらけたお席で観る事ができ、とてもラッキーでした。
前方席は劇団FC、2階席は一般発売で。一般なんてもっと後ろの方しか残ってないかと思いきや、2階席2列目なら良いんじゃない?思ったより観やすかったです。通路芝居はほぼ全滅だけど、それはまぁ仕方ないしね。


新感線のお芝居って、プロローグがあって、ドーンとタイトルが出て本編開始、がパターンだと思うんですが、ドーンと出るタイトルの中にシルエットとはいえ登場人物が入るのが新鮮でした。
このタイトル登場のシーンはどの作品も美しいので、それだけで泣けるのですが、今回は、あー上川さんしばらくあの状態で静止なんだー寒かろう、辛かろう、という意識が頭のどっかにあって、なんつーかどうにも感動が中途半端で、そんな自分がちょっとイヤでした。
まぁそんな風に冷静でいられるのも1幕の序盤だけだけどね。
この話のラスボスは恐らくサジなんだろうけど、土門はサジを止めるために、自分の中の飛頭蛮と一緒に消滅させようとしたのかしら、と思いました。
土門が復讐を果たすためにはサジが必要だったけど、サジの果たしたかった復讐にも飛頭蛮が必要だったわけで、お互いがお互いを育ててきたんだよ、きっと。
サジも刀衣も同じ狼蘭族ですが、方や一族に裏切られ、孤独に復讐を企ててきたものと、方や(原因はともかく)一族から離れ、情愛を教え諭してくれる人に出逢ったものの違いなんでしょうねぇ。大切な人を守って死んで行きましたが、安らかな死に顔だったような気がします。(実際には見えてなかったかもですが、脳内映像はそうなってます(笑)
大切な人のために命がけなのは丹色もそうだよなーと。
さすがに彼女の過去までは掘り下げられてないですが、きっと幼い頃に拾われ、育ててもらったのかなー、とか。
彼女が飛頭蛮たちを襲ったのは惜春の命令だと思いますが、最後まで大王の命だ、と言う丹色さんが好きでした。カナコさん好き好き。
死に際の台詞で印象的だったのは、ペナン。
最後、飛頭蛮に「うそはよくない」って言うのがよかったー。
あんな片言言葉だからうっかり忘れてしまいそうですが、お姫様だし、ものすごく聡い人だったんだろうなーって、最後の言葉で改めて思いました。「大賢者の目」を取り出すところのダンス?も素敵でした。聖子さん、好きだー。
劇団員の皆様方はホント、いつも期待を裏切らない、というか、期待以上というか。個人的には粟根さんの殺陣が少なかったのは残念でしたが、殴られたり、斬られたりのやられっぷりが良かったので、良し。
それにあの小悪党っぷり、卑屈な感じとか、ホント、たまらないわー。あー大好き。

ちょっと時間切れ、今日はここまでー。