「ファントム」@梅田芸術劇場メインホール

見てきましたー、大沢エリック。
マイ初日がマイ楽。今回はこの1回きりの観劇なので脳細胞フル回転させて記憶にとどめなくては!と思って観ましたよ。
2年前?3年前?の公演と比べようにもあまり細かくは覚えてないんですが、全体的にシンプルになったのかなー、って思いました。
でもロープで降りてくる演出って前もあったっけ??あまりにかっこよくて、ちょっと変な声が出そうだった。
前回同様、歌に関してはエリック、クリスの脇を固めてる役者さん達の方が聞きごたえはありました。ホント、樹里さんはさすがです(笑)。でも、大沢さんに関しては、歌の上手い下手とかどっちでもいいんじゃない?って思えるほど、迫真のエリックで、絞り出すような歌い方がなんとも胸を打ちました。二幕はダダ泣きですよ。
チラシには「大沢ファントム 最終章」とあったので、これが最後ってことなんでしょうか。ずっと宝塚での再演を夢見てましたが、外部での公演がなくなってしまうのはそれはそれでちょっと残念。
エリザベートも宝塚版と東宝版で違うように、宝塚版に味付けされた「ファントム」も大好きですが、ちょっとダークなスズカツ版も魅力的です。
宝塚版のエリックは孤独で愛を求める青年ですが、スズカツ版ではもっと気持ち悪い人に描かれてます。
ストーカーだし、妄想激しいし、わがままで勝手だし。それでも惹かれてしまうのは、表に出てくるものがどうであれ、ただただ愛されたかった子供だからなのかな、と。
二幕での、クリスに素顔を見せて逃げられたあとの、子供のような泣きっぷりはもう、見てるこっちが苦しかった。階段で膝をかかえて歌ったりとか、もう、どうしたら。
12/9が千秋楽。一度しか見られなかったのはホント残念ですが、一度でも十分満足できる作品でした。